日本の地政学

 

こんにちは!!
s-Live 東京つつじヶ丘校です。

以前の記事で、地政学についての話をしたことがあります。

日本は、海に囲まれているから海がとても重要な国、海洋国家だ。的なやつです。

この地政学というものを学ぶと、これまでの国がなぜそのようなことをしてきたのかという点に
注目してかかれているため、その国の地理的な情報を学ぶことができれば、その国の行く末を予想できる。と、
思えるようなものです。

しかし、この地政学というものは、その時代の技術力によって、要素がアップデートされていくということを
考えなくてはいけないことを書いている本は非常に少ないです。

というのも、もともとは大陸国家が強大な力を誇るところからスタートし、
その後に現代では海洋国家が世界に覇を唱えているというのも、
世界中を行ったり来たりできるような船が誕生したからこそなわけです。

逆に言えば、これから先、海を行き来する以外にも新たなヒト・モノ(・カネ)の運搬が可能な経路が見つかれば、
それを牛耳った国が世界の覇権を握るのではないか?というのが個人的な意見です。

それらを考えるためにも、まずは今までの近代以降の日本がどのような条件に突き動かされて
行動してきたのかをざっと説明します。

まず、前近代の日本において重視されていたのは海ではなく陸でした。

もちろん、九州・本州・四国・北海道を渡って移動するケースはあったかもしれませんが、
海での戦いで国の勝ち負けが決まるケースはほぼありません。また、商売についても基本的には一部の大商人を除いて、
日本全体を駆け巡るというケースはありません。

ということは、陸を確保することが、国にとっても商人にとっても大切という話なわけです。

現に、江戸時代までの軍隊である武士は、大部分が陸上での戦いを想定した人たちでした。
水軍と呼ばれる海の武士もいるにはいましたが、数も少なく、
江戸時代の船の製造には大きさ・形式の制限がついているという状態でした。

ビジネスでは、江戸時代に日本各地を回って利益を上げた商人たちもいましたが、
彼らの航路では敵対する国による妨害はほぼなく、むしろ海という自然を相手にどうするか?ということのほうが
遥に重要でした。

そこへ黒船が来たからこそ、と当時の日本は驚いたわけです。

海の戦いはあくまで、サブであると思っていた江戸幕府からすれば、
江戸を巨大な大砲で攻撃できるかもしれず、鎮めるにしても効果的な方法がない黒船は
当時の日本にとって脅威だったわけです。

そこで、島国を繁栄させるためには、海の商売を発展させ、途中の危険から商船たちを守るためにも
強力な海軍を国が持つしかない、という思考で日本は海を中心に力を入れていくわけです。

その中で、日本は日清戦争日露戦争を戦い抜きます。

目的は一貫して朝鮮半島の安定化でした、

朝鮮半島が敵対する強大な国に支配されてしまうと、日本の独立が脅かされるということですね。

そのために初めに清、ついでロシアと戦ったわけです。


その過程で日本は、極東ポジションにおけるリーダー国的ポジションにつくこととなっていきました。

では、これ以降日本はどのような発展を目指していくのか?

それについては次回でお話していこうと思います。


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