創業守成

 

こんにちは。
s-Live東京つつじが丘校の宮岡です。

 

今まで、数々の国ができ、数々の国が滅んできました。

タイトルの創業守成という四字熟語は、唐の李世民が開いた、

重臣たちとの議論の中で魏徴という重臣が発言した内容が基となっています。


意味としては、何かを作り上げて形にするよりも、

その作り上げたものを守り続けていくことの方が難しいという意味です。

 

日本に関しても、天皇をトップとした国家と考えれば、

形の上では続いてきていますが、

天皇が政治の中心にいた時代というのもかなり限られます。

 

そして政権の中枢にいた勢力は、次々と入れ替わっていっています。


どんな国、政権にも最盛期というものがあります。

歴史の勉強でも、必ずその最盛期に焦点をあてて学習していくことになります。

日本の平安時代前期でいえば、桓武天皇の時代。

その後は藤原氏、平家、源氏、北条氏…と

もっとも力を拡大した時代をもとにして歴史を語ります。

 

しかし、本当にそこで学ぶ人物が特筆すべき重要な情報なのでしょうか。

 

確かに、最盛期を作り上げた人物というのは、英雄に違いありません。

 

しかし、その最盛期を作り上げるための人材、兵力、資金など、

最盛期を作り上げるために活用した資源については、

実は最盛期の人物の前の代の当主が用意しているというケースがかなり多いです。


たとえば、織田信長は豊富な資金力を背景に勢力を拡大していきますが、

その資金力は、津島や熱田を支配以下に置いたと同時に、

有効活用した先代の織田信秀の政策によるものでした。

 

世界史で言えば、アレクサンドロス大王

ギリシア半島北部からインド西北部までに及ぶ大帝国を作り上げましたが、

その東方遠征の中で活用したギリシア兵は、

父であるフィリッポス2世マケドニアを強国化させ、

ギリシアの盟主とさせたことからそろえることの出来た兵力でした。

 

学問を学ぶ本質は、ただの暗記大会ではなく、

その中から自分の人生に役立てることができるものを

どれだけ吸い出せるかだと思っています。

 

そういう意味では、有名なことをした有名な人物を暗記していくだけの勉強から、

何を学び取れるのでしょうか。


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