独裁の負の側面
こんにちは!!
s-Live 東京つつじヶ丘校です。
前回は、独裁というのは国民にとってのメリットを大量にひっさげて
その体制を作り上げていくという話をしました。
永久に国民の関心を買えるだけの国力がその国にあるのならば、それでも良いのかもしれません。
ただし、物事には限界があります。
長期的に損だったとしても、国民の支持を得るためには、
短期的な得をとろうとしてしまう状況というのも往々にしてあります。
かつてのドイツで言えば、ユダヤ人の迫害が強まっていったのは、
実はドイツがソ連に勝ちきれなかった時期くらいからでした。
それまでは、戦えば勝利、悪くいっても五分五分という状況が連続していたため、
勝利自体がナチ党から国民へもたらすメリットという状況でした。
しかし、勝利は永遠には続きません。
戦闘における勝利というメリットを国民に与えられなくなった独裁体制は、
ほかのメリットを国民へ提供しなくては、すぐにひっくり返ってしまいます。
たとえ秘密警察で取り締まろうとしても、その秘密警察は国民から構成されるわけです。
軍隊で民衆を鎮圧しようとしても、その軍隊も国民から構想されるわけです。
国民の支持なくして、独裁体制の継続は不可能です。
そのため、ナチ党は「ユダヤ民族」という敵をつくり、彼らに対しての勝利(≒迫害)を国民へのメリットとして提供し始めました。
このように、独裁体制という政治体制は、なんとかして国民の関心を買おうとします。
非難するときに、とても非難しやすいからです。
「勝手なことして失敗してんな!!」という非難ですね。
その中で、関心を買おうとする独裁政府を国民が受け入れてしまうと、
取り返しのつかない事態になっていくことが多いのです。
第二次世界大戦以降、様々な影響がありました。
独裁体制時に尊重していたものは、何でもよくないものとするという社会的風潮です。
そしてその時代の波の中で、消えかけた学問があります。
次回はそれについてお話していこうと思います。
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