苦難と哲学

こんにちは!!
s-Live 東京つつじヶ丘校の宮岡です。

今回は、キルケゴールの人生についてお話しさせていただこうと思います。

前に扱ったアリストテレスプラトンソクラテスなどの人物に比べて、
比較的近い時代の人物なので、どのような人生を送ったのかが
分かるのが、近代の哲学者の面白いところですね。

キルケゴールは、客観的には苦難を受け続ける人生を歩んでいきます。

彼は、コペンハーゲン(デンマーク)の七人兄弟の末っ子として生まれました。

彼の父は、一代で貧しい身から財を成した人物で、
非常に裕福な家庭でキルケゴールも育ちます。

しかし、父親は自身の経済的な成功を
喜んではいませんでした。

敬虔なクリスチャンだった父は、
現世での成功を、神を呪った罰であると考えていました。

幼い頃の貧しかった時代に、
そんな運命にある自分の運命を定めた神を、呪ってしまったようです。

そのことを生涯悔いていたのが、キルケゴールの父親でした。

さらに、キルケゴール自身の出生として、
正式な妻の子供ではないということもありました。

あろうことか、キルケゴールの父親は、
家政婦の女性に乱暴したときにできた子供がキルケゴールだったのです。

このことを父親から告白された
キルケゴールは、その経験を大地震と形容しているほど、
衝撃的だったようです。

父親の考え方、自らの出生により、
キルケゴールはとても自分に
自信を持てない、自己肯定感の低い人物だったようです。

24才のときから、ある女性に執拗な求婚を続け、
2年かけて婚約を結べたのですが、キルケゴールは翌年に突然婚約破棄してしまいます。

その別れ際に言った一言が、
「結婚したとしたら、君は必ず後悔する。
 乾坤しないでいたとしたら、君はやはり後悔するだろう。」
というよく意味のわからない一言だというのですから、
彼が只者ではないことが伺えます。

後世では、彼が彼女を幸せに出来る自信がなかったために、
唐突に婚約破棄したのだろうといわれています。

そんなネガティヴな思考を持った彼は、どのような哲学を展開していくのでしょうか。

次回の私の記事では、キルケゴールの哲学と、有名な『死にいたる病』という著書について
お話したいと思います。

 

 


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