アマデウス

 

こんにちは!!
s-Live東京つつじが丘校の宮岡です。

 

みなさんは『アマデウス』という映画を見たことはありますか?

この映画は、かの有名なモーツァルトを、
当時の宮廷音楽家であったサルエリという人物からの視点で描いた映画です。

 

もとはイギリスの舞台演劇でしたが、映画化された作品です。

この作品は、もともと人物像を過剰に演出している部分があるため、

歴史の知識としては、非常に?がつく部分が多い内容、演出もありますが、

一つの作品としては、とてもよく描けています。

この映画のテーマは、「才能と嫉妬」です。

映画では、真面目で努力家なサリエリと下品で天才なモーツァルトの対比で全てが描かれていきます。

サリエリは、若い頃音楽家への道へ進むことを父親から反対され、
自立してから本格的に音楽活動を始めたため、遅咲きの人物でした。

しかし、彼の努力により、たった数年で当時の宮廷作曲家の地位まで上り詰めます。

普通に考えたら、彼もかなりの天才なのですが、それすらもモーツァルトの前では霞んでしまいます。

この映画の中で、サルエリはモーツァルトへの嫉妬心をあらわにし、神への復習まで誓っているのですが、
モーツァルト自身はサルエリのことを嫌いでないどころか、尊敬している場面さえあります。

モーツァルトは自分より才能のない人間を嫌い、作中でも生活が困窮している中、
自分よりも才能のない人間に評価されるのが嫌だという理由で、王宮への曲提供をやめてしまうシーンがあるほどです。

このときに、結果としてモーツァルトを助けることになったのは、サルエリでした。

モーツァルトの奥さんが勝手にサルエリへ楽譜を持っていき、審査を依頼したのです。

サルエリは真面目な人間なので、いくら自分が嫌いな人間の作った曲であっても、
そのすばらしさを嘘でもけなす事は出来ません。

そしてそれと同時に、モーツァルトへの嫉妬や神への恨みがmaxに上り詰めていきます。

 


嫉妬というと、人間の中の醜い感情であるというように思われることが多いと思います。

しかし、嫉妬できるというのも、ある意味では向上心の表れとも取れもします。

この映画の中で、モーツァルトへ最も嫉妬しているサルエリは、モーツァルトを除けば
No.1の音楽家です。

映画の中でも、オペラを作り、モーツァルトが他人の作品を唯一賞賛する場面も出てきます。

そこまで愚直に音楽へ向き合えたからこそ、モーツァルトの才能への嫉妬の炎が燃え上がったのでしょう。

誰かをうらやむ心は誰にでもあると思いますが、それで自分を嫌な人間だと思う必要はないのかもしれません。

大切なのは、自分は何に嫉妬し、何をしたいのか。 これを見つめることなのかもしれません。

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