MVPと裏切り者の違い(2)

こんにちは!!
s-Live 東京つつじヶ丘校です。

前回は、小早川秀秋前田利家も、同じ裏切り者であったという状況にも関わらず、
まったくもって評価が異なるという点を説明させていただきました。

今回は、そのような差が生じた理由を分析していきます。

まず、前田利家小早川秀秋の裏切った戦いというのは、勝利者にとってのタイミングが
異なるものであったという点です。

前田利家の裏切った賤ケ岳の戦いは、織田家の後継を決める戦いでりました。
逆に言えば、織田家以外の敵対勢力はまだ残っている段階でした。

それに対して、小早川秀秋の裏切った関ケ原の戦いは、天下のかじ取りを決める戦いでした。
つまり、総仕上げの戦いだったわけです。

やはり裏切るという行為は、基本的にはよくないことなわけです。
現代の常識でいえば、裏切るという行為は美徳ではありませんし、
当時の現実的な思考でいっても、やはり裏切り者は自分の勢力というものを
一瞬でなくしてしまうという危険性をはらんでいるわけですから、やはりマイナスなイメージなわけです。

似たような話で、1200年代のモンゴル帝国も早くに投降してくた勢力は優遇しましたが、
最後の最後で投稿してきた勢力は徹底的に破壊の限りを尽くしたそうです。

相手の勝利を確信してから裏切った人間というのは信頼されませんが、
相手の勝利が確定する前に裏切った人間は、むしろ功労者というわけです。

そして次に、その裏切りを起こした後です。

前田利家は賤ケ岳の合戦の後に、豊臣政権の中核として長年一線で活躍していました。
それに対して小早川秀秋は、江戸幕府の中核に入れなかっただけでなく、
関ケ原の戦いの後にすぐ亡くなってしまいます。

裏切りの後のポストというものが約束されている状況での裏切りと、
自分が勝つ側に残りたいというだけの裏切りでは、全く異なるということです。

これからの時代、一つの組織にずっと所属し続けるということは少ない時代になっていきます。

その中で、やっている行為は同じでも、それが「裏切り」と呼ばれるのか、
それが「妙手」と呼ばれるのか、これは自分がどのようなタイミングで、どのような立場で
自らの組織を抜けるのか。

これにかかわっているのかもしれません。


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