日本の中にある宗教

こんにちは!!
s-Live 東京つつじヶ丘校です。

 

前回の記事で、日本人の生活の中に、意外と宗教的要素があるというように
お話しましたが、今回では具体的にどのような部分が宗教的といわれるのかを
お話していきます。

 

世間では稀に、
日本人は「結婚式を教会で行い、お葬式はお寺・神社であげる」という点を
日本人にも宗教的行事があるじゃないか!!といわれることがありますが、

それは少しずれているのではないかと思います。

 

なぜなら、結婚式を教会で行いたいのはオシャレだからではないでしょうか。
お葬式をお寺や神社で行うのは、近くにあるのがお寺や神社のことが多いからではないでしょうか。。

 

そこに、キリスト教の神への信仰や、お寺・神社にこだわる理由は、
特にない方が多いのではないでしょうか。

 

宗教の定義として、マックス・ウェーバーは「行動様式」と定義していますが、
私個人的には、「科学的に非合理的な行動やタブーを当たり前であると感じられるか」という定義のほうが、感覚的にわかりやすいと思います。

 

たとえば、ご飯の前に「いただきます」を言わない人も多いかもしれませんが、
しっかりといったほうが良いという感覚を持っている人は多いと思います。

 

また、お墓に深夜に行ってみて、「恐怖心」を感じない人はいないと思います。

 

科学的に考えれば、ご飯の前に「いただきます」という感謝をしてもしなくても
食べられる植物・動物からすれば関係ありませんし、
お墓だからといって特別に恐怖を強く感じる必要性はありません。

 

ですが、私達はそれに敬意や恐怖を感じます。

 

このように、私たちの行動は、科学的には非合理的な部分で、
「なんとなく嫌だ。」と感じたり、「こうしたほうが行儀がいい。」と感じたりする部分があります。

 

海外、特に欧米においては、この感覚が宗教なのです。

 

また、非常にややこしいのが、
日本において、道徳・倫理と宗教は別物だと考えられています。

 

しかし、一神教キリスト教イスラム教では、道徳・倫理は宗教と同一視されます。

 

そういった部分が、日本の宗教観と海外(特に欧米)の宗教観のズレを大きく広げています。

 

世界の9割以上の人口が何らかの宗教を信仰しているといわれますが、
多くは、この程度の信仰心(=倫理観を持ち合わせているかどうかというレベル)という意味で宗教という言葉を使うわけです。

 

なので、海外の人に「宗教」ということを聞かれたときに、
日本でいう「宗教」というレベルの熱量で考えるとズレが生じていくのです。

 

日本人の考える「宗教」と英語でいうところの「religion」の違いを抑えておくというのが、


非常に大切なのです。

 

逆に、過激な行動に走ってしまう集団も存在します。

 

それは宗教という看板を掲げているかどうかの問題ではなく、
本質的に危険な集団であるかの方が重要になりいます。

 

そしてその集団の方向性が誤った方向へ向かおうとしたときに、組織として
内部の中からブレーキをかけられるかというのは、まさにその組織の構成や風土に関わってきます。

 

次回の記事では、その集団心理についてお話していこうと思いますので、
楽しみにしていてください!!

 

 

 

 

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